東京都板橋区高島平より荒木経惟写真集など古書500冊を買取致しました

2024年2月上旬。都内はまだ1月に降った大雪の名残が残っておりましたが、例年に比べて過ごしやすい日が続いており買取に奔走しながらもありがたい気候となっておりました。

都内は雪が降ると「交通機関が麻痺する」とは言われているのですが、それは電車に限った事ではなく国道なんかも軒並み渋滞してしまうんですね～。

私も都内でトラックを走らせていた事があるので馴染みがあるのですが、練馬区に点在する陸橋なんかまさにトレーラーの立ち往生の宝庫(？)で陸橋が封鎖されるとそれはもうとんでもない影響が出てしまうんですよね…。
どんなに自分が気を付けていても雪が降った日や路面が凍結した日には必ずどこかの道が封鎖されるので、早朝からラジオをつけながら戦々恐々と走っていた記憶が思い出されます。

さて、前置きが長くなりましたが今回買取のご依頼を頂きましたのは板橋区高島平のお客様からのご依頼。 高島平は川口方面から練馬区方面へ行く際の抜け道としてよく通った(時間帯によっては新大宮バイパス混みますからね…)のに加えて、それこそ雪が降った際には穴場抜け道スポットとして非常に重宝しておりましたので、私的には結構馴染み深い所なんですね～。

今回お客様から頂きましたのは「引っ越しのために蔵書を整理していたところ、思ったよりも大量になってしまい困っている。写真集などの大判本もあり捨てるのはもったいないが、引っ越しまで期日がなくて焦っています。」といった内容のご相談でした。

ざっと写真を撮って頂き、当店宛てに送って頂きますと十分に評価出来る書物も多くございましたので、最短の日時を調整させて頂き直接買取に伺わせて頂く事となりました。

板橋市場(ここは昔祖母と母と駄菓子の買い付けに来ておりました！懐かしい！)を通り、高島通りを抜けてご自宅に到着。

都内は車を横付け出来ないお宅も珍しくなく、今回もコインパーキングに停めさせて頂き一旦査定のためお宅へとお邪魔させて頂きました。

引っ越し作業の最中との事でご依頼の蔵書は一部屋にまとめられておりましたがそれでも数が多く、写真で見るよりも遥かに多かったため査定にお時間を頂きましたが、しっかりと査定を致しました。

お客様としては「古本をまとめて引き取って貰いたい」といった感覚でご依頼頂いたそうなのですが、1980年代から1990年代にかけて一気に知名度を上げた著名な写真家の写真集は現在かなり人気が高く、さらに500冊近くもあったためとても評価が高くなり、査定額をお伝え致しますとかなり驚かれた様子で快諾を頂く事が出来ました。

買取させて頂きました書物は段ボール16箱にも及び、台車にてせっせと運び出しをさせて頂きました。

500冊ともなると後部座席の床は見えないほどの積載量となりますので、「いやあ買い取ったなぁ～」との思いで帰路へ。 帰り際も高島平通りから新大宮バイパスへと車を走らせますと、教習車が…！そういえばこの周辺は自動車教習所の路上ルートにもなっていましたね。

なんだか懐かしいような、気持ちの良い買取が出来た一日となりました。

荒木経惟「原色の街」は今回の特別高評価品

今回買取させて頂きましたのは1980年代～1990年代にかけての写真集。

この頃は昭和のアイドルブームのまっさなかで、雑誌からも多くのアイドル写真集が発売されました。 そのアイドル写真集ブームを影で支えたのは1970年代から徐々に知名度を獲得した著名な写真家の方々で、今回のご依頼品にもございました荒木経惟氏(通称：アラーキー)もその一人です！

こちらが今回の買取品目の中でも特に珍しかった荒木経惟氏「原色の街」で、初版サイン入りという希少なもの。1992年に刊行された吉行淳之介先生の同名小説「原色の街」を写真集化したもので、小説と写真集の2つの表現の違いを見るとさらに深く楽しむことが出来る作品となっております。

刊行が1992年とわりと最近(と言っても私が生まれたのがこのくらいですが)の写真集ですが、それでも十分に評価できる写真集です。

余談なのですがヘア写真集ブームが到来するきっかけとなった篠山紀信氏撮影/宮沢りえさん写真集の「Santa Fe」が発売されたのが1991年で、私が生まれた年なんですね。

それからしばし女優さんの写真集ブームが続いた訳なんですが、自分が生まれた年にそういった動きがあったというのが何とも不思議な感覚で。

こうやって古書などの買取をさせて頂きながら自分が生まれた時代に理解が出来ていなかった文化や、それ以前のお話などを聞く機会があるのがこのお仕事をしていて「面白いな～」と思える瞬間ですね！

東京都板橋区高島平をはじめとする東京都心部近郊の写真集の買取しております！

荒木経惟氏の写真集では「センチメンタルな旅」「続センチメンタルな旅」「写真時代」「銀塩女優」「荒木経惟写真全集」などが人気ですが、写真家と言えば篠山紀信氏・沢渡朔氏・森山大道氏・立木義浩氏・野村誠一氏・池谷朗氏・渡辺達夫氏・平地薫氏・岡克己氏・前場輝夫氏・山岸伸氏といった方々の写真集も人気が高くなっております。

一概に「これが人気です！」とは断言はしづらいのですが、「写真家×年代」「被写体(女優・俳優)×写真家」などの組み合わせや市場流通量により価値が決まる事も多いですので、「年代の古い人気写真家の写真集」や「人気写真家による人気の高い被写体の写真集」なんかはかなりお宝と言われるケースがあります！

例えば篠山紀信氏の「激写文庫シリーズ」や「アクシデントシリーズ」、高岡早紀さん写真集「one,two,three」、深瀬昌久氏の「洋子」、野村誠一氏の「楽しめる女たち エキサイティング」、沢渡朔撮影/手塚さとみさん写真集 「少女だった」などは状態の良い物であったり初版のものは高額査定となるケースも珍しくありません。

白銀書房ではこういったアイドルの写真集や、人気の高い写真家の写真集を積極的に買取しており、今回のご依頼のように「引っ越しの際にいらなくなった書物が大量に出た」といったケースにも対応し、都内・埼玉県近郊であれば出張買取に伺わせて頂きます。

片付けの際に段ボールに箱詰めしたり紐で縛ったりするのは面倒ですし、書物が傷んでしまうケースもございますので、そういったケースや東京都板橋区高島平の写真集買取はぜひまとめて白銀書房にお任せください！