埼玉県越谷市より展覧会図録や漫画本など遺品整理に関する買取を致しました

埼玉県越谷市より展覧会図録や漫画本・ゲームのコレクションなど遺品整理のご依頼

今回当店宛てにご相談を頂きましたのは埼玉県越谷市のお客様からで、電話にて「主人の遺品整理をしており大量の本類が出てきて困っています。こういった事は初めてで何から手を付ければいいか分からず困っています…。」と途方に暮れている様子が電話口からも伝わって参りました。

奥様もご主人が集めていらっしゃった物がどういったものか分からず、どう伝えればよいか苦労してらっしゃるご様子でしたので、直接お伺いさせて頂き、まずはどういった物があるかお見せ頂く事になりました。

電話で様々なご状況をお聞かせ頂けた事もあってか、当日奥様から非常に温かく迎えて頂け「本日はどうぞよろしくお願い致します。」と丁寧なご挨拶も頂きまして、早速ご主人の遺品をお見せ頂く事に。

まず初めにお見せ頂きましたのは漫画類で、こちらは1980年代~2000年代の比較的新しいものが揃っており、本宮ひろ志先生や井上雄彦先生・ジョージ秋山先生といった思わず「なるほど…!」と唸ってしまうような漫画の数々が揃っており、中には1970年代以前の古いジャンプコミックスなどもございました。

また漫画類以外にもグルメ系やPC系の実用書や、展覧会の図録や画集、ギターやPCなどあれやこれやと様々なものが出てきましたが、しっかりと一点一点査定をさせて頂きました。

そして「こんなものも大丈夫ですか…?」と最後にお見せ頂いたのがゲームに関するコレクションで、ファミコンやPCゲームソフト、ゲームの雑誌類でこちらにつきましても年代や市場需要を踏まえた上で査定の際の参考にさせて頂きました。

様々な物をお見せ頂く最中で奥様と亡くなられたご主人のお話にもなり、「昔は漫画やゲームが好きで」「年を取ってから運動がてら色んな所に行くようになって」「食が細くなったけどグルメみたいなものは相変わらずだった」などご主人に関するいろいろなお話をお聞かせ頂け、お見せ頂いた本やコレクション類と照らし合わせると思わず「なるほどなぁ…」と思いに耽ってしまうほど納得のいく内容となっておりました。

1時間ほど査定にお時間を頂きまして、奥様にしっかりと査定をさせて頂いた旨や今回の査定金額になった理由などを説明致しますと、「ありがとうございます。理解して頂ける方に来て頂けただけで本当に十分です。主人もよろこんでいると思います。」と金額にもご納得頂け、非常に嬉しいお言葉を頂く事が出来ました。

積み込みにつきましても1時間ほどで終了となり、お伺いから約2時間30分ほどで全ての工程が完了となりました。

今回は注目度の高かった展覧会図録が高い評価に繋がりました

今回ご依頼頂きました本類は古い漫画本や小説・実用書・展覧会図録といった旦那様が遺された本の数々。

その中でも今回特に評価に繋がりましたのが、こちらの若冲・不染鉄・上村松園・高島野十郎・藤田嗣治・葛飾北斎・小林古径・歌川国芳・山下清・田中一村といった図録や画集が数多くあったこと。

こういった「図録」と呼ばれる展覧会の図録には、実際に展示されていた作品の写真や解説などの資料・タイトルや制作年などの情報や学芸員による解説、さらには作家自身の情報や年表・現代での評価や展覧会の目的や意図など、実際の展覧会では収まりきらない情報が詰まった非常に有用なものとなっているのです…!

しかも基本的に図録は展覧会終了と共に販売が終了してしまう物も多く、さらに発行部数が少ないため人気の展覧会の図録は完売してしまって、後から「欲しい!」と思っても入手が難しいものが結構あるんです。

ただ図録自体は「思い出として残しておきたい」「貴重な情報資料として手元に残しておきたい」「見きれなかった作品を後々に振り返りたい」「実際に掲示されていなかった部分も含めて全て網羅したい」という私みたいな人間にとって、「ぜひとも欲しいお宝」と言って過言ではないのです。

今回は図録の中でも高野野十郎氏・田中一村氏といった人気の高い画家の図録が揃っていたり、歌川国芳・若冲といった近年で再評価された江戸時代の浮世絵師や画家であったり、「江戸の戯画」のような人気の高いジャンルのものであったりと見所の多い図録集となっておりました。

特に伊藤若冲は1970年頃に「奇想の系譜」や「若冲展」、そしてジョー・プライス氏の「プライスコレクション」も相まってじわじわと注目を集め、2000年に京都国立博物館で開催された「伊藤若冲展」により一気に知名度を獲得しましたね。(2016年で生誕300年を迎えたのもインパクトが大きかったですね)

そして歌川国芳も2000年代以降に高く評価された浮世絵師となっており、国芳のダイナミックな構図と面白いキャラクター性や着眼点が様々なパロディともなりました。(猫や妖怪など色々ありますからね。がしゃどくろを模した進撃の巨人なんか有名なんじゃないでしょうか…?)

後年再評価された江戸時代の画家には若冲・歌川国芳・狩野山雪・長沢芦雪・曽我蕭白・岩佐又兵衛といった方々がおりますが、今回はその中でも特に注目度の高い図録が揃っておりましたため、査定の際に大きく参考にさせて頂きました。

埼玉県をはじめとする東京都心部近郊の本や雑誌など遺品整理のご依頼は当店へ

その他の図録類ですと、
「国芳ヒーローズ 水滸伝豪傑勢揃(2016年)」「没後400年 雲谷等顔(2018年)」「木島櫻谷 近代動物画の冒険 生誕140年記念特別展(2017年)」といった注目度の高かった展覧会図録や

「明治の人間国宝(2010年)」「勾玉(2022年)」「決定版! 女性画家たちの大阪(2023年)」「生人形と松本喜三郎(2004年)」「大吉原展(2024年)」「自然という書物 The Book of Nature 15~19世紀のナチュラルヒストリー&アート(2023年)」など珍しい・話題となった展覧会図録、

「楳図かずお 大美術展(うめずろく/楳図録)」「大友克洋 GENGA OTOMO KATSUHIRO ORIGINAL PICTURE(2012年)」「高橋留美子展(2008年)」「描く人、安彦良和(2024年)」こういった漫画・アニメ系の作家の展覧会図録なども人気の高いものとなっております。

遺品の整理では今回のケースのように「本人ではないので詳しい事はよく分からない」「片付けたいけれども捨てるのは忍びない」「専門知識を持った方にしっかりと査定をして貰いたい」といったお悩みを抱えるお客様は少なくありません。

特に東京都内では片付けようと思っても、車などの運搬手段がなかったり、想像より本が重かったり、本以外にも様々な物が出てきたりといったあれこれで、思うように遺品の整理が進まない事がございます。

当店では本に関して専門知識を有する店主が、直接お客様の元へお伺いし本の査定をさせて頂くほか、本や雑誌以外にも玩具・ゲーム・フィギュア・プラモデル・レコード・写真集を含めたアイドルグッズ・ポスターなどあらゆるコレクションにまつわる品をまとめて査定させて頂きます。

埼玉県をはじめとする関東一円の図録の買取、本・雑誌やコレクションにまつわる遺品整理のご相談は白銀書房にお任せください。

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