埼玉県新座市で漫画700冊を出張買取しました｜埼玉古本買取・漫画出張買取

2025年12月19日

白銀書房では、埼玉県を中心に埼玉の古本買取、漫画や文庫コミックの出張買取を承っております。引っ越しやお部屋の整理に伴い、「箱詰めする時間がない」「量が多くて運べない」といったご相談も多く、状況に合わせてできる限りスムーズにお片付けできるようご提案しております。

今回は埼玉県新座市のお客様より、漫画約700冊・本棚3本分（合計13箱）というボリュームのご依頼を頂きました。主要タイトルは「バガボンド」「GTO」「COBRA」などの青年・少年作品を軸に、「ビーバップハイスクール」「シャコタンブギ」などヤンキー系の名作、さらに「静かなるドン」「宇宙兄弟」といった需要の高いタイトルも含まれた、見ごたえのあるコレクションです。埼玉の古本出張買取をご検討中の方にも、現場の流れや評価ポイントが伝わるようにまとめました。

ご依頼の経緯｜引っ越し準備で時間が取れず「来て持って行ってほしい」

ご依頼主様からはお電話で「引っ越しの関係で漫画を片付けたいのですが、全巻揃っているものもあれば揃っていないものもあります。平日は仕事で箱詰めしている時間が取れなくて……来て持って行って貰うことは可能でしょうか？」とご相談を頂きました。

さらに詳しく伺うと、「土日しか動けない」「できれば一日で全部終わらせたい」「その日中に持って行ってもらえるなら本当に助かる」とのこと。漫画の量が多い場合、作業導線（査定スペース・箱詰め場所・搬出ルート）が確保できるかで当日の進行が大きく変わりますので、事前にお部屋の状況もお伺いしつつ、土日のいずれか一日で完結できる段取りでお伺いすることになりました。

当日はご夫婦で迎えてくださり、「夫婦それぞれ好きなジャンルが違って、気づいたら本棚が3本分になっていました」と笑いながらお話しされていたのが印象的でした。旦那様は青年漫画・少年漫画寄り、奥様は少女漫画や東方系の漫画を中心に集めていたとのことで、コレクションの幅が広いのも今回の特徴です。

今回の買取事例｜青年・ヤンキー系中心に文庫漫画や東方まで13箱

今回お譲り頂いた漫画は合計で約700冊。本棚3本分に及び、箱詰めすると合計13箱というボリュームになりました。タイトル数が多いだけでなく、ジャンルの幅が広く、しかも各ジャンルの「まとまり」がはっきりしていたのが印象的で、いわゆる「なんでも少しずつ」ではなく「好きな方向性をしっかり集めた棚」だと感じられる内容でした。

全体の中心となっていたのは、青年漫画・少年漫画の中でも読み応えのある作品群です。例えば「バガボンド」「GTO」「COBRA」といった定番の人気作に加えて、「ミキストリ」「ゴッドサイダー」「タフ」「サラリーマン金太郎」「ウダウダやってるヒマはねェ!」「サイコメトラー」「デビルマンレディー」など、90年代〜2000年代の“濃い青年漫画”がまとまっており、棚の空気感としてはこの辺りが基準になっていました。

そして同じくらい厚みがあったのが、いわゆるヤンキー漫画のラインナップです。「湘南爆走族」「湘南純愛組！」「ゴリラーマン」「シャコタンブギ」「荒くれKNIGHT」「工業哀歌バレーボーイズ」「ビーバップハイスクール」など、ヤンマガKC系も含めて“当時読んでいた世代が今まとめて読み直したくなる”作品が揃っており、このジャンルが多いことで今回のコレクション全体の方向性もより明確になっていました。

さらに、単体で需要が読みやすい作品として「静かなるドン」「宇宙兄弟」も入っており、王道寄りの棚だけでなく、こうした“持っているだけで評価の基準になりやすいタイトル”が混ざっているのも見どころのひとつです。特に「宇宙兄弟」は奥様のものとのことで、完結を楽しみにしていた一方で電子書籍へ切り替えるというお話もあり、まさに引っ越し前整理ならではの背景が感じられました。

また、文庫漫画も想像以上に充実していました。「孔雀王」「かぼちゃワイン」「スーパードクターK」「サイボーグ009」「キャッツアイ」「風魔小次郎」「聖闘士星矢」など、作品としての知名度が高く、文庫版で集めて“読みやすさ重視”にまとめている印象がありました。単行本とは別に、文庫で揃えている棚はコレクター性が出やすく、シリーズの揃い方や状態が評価のポイントになります。

そしてご夫婦で集めていたこともあり、少女漫画の棚もきちんと存在していました。「ベルサイユのばら」「キャンディキャンディ」「ときめきトゥナイト」「エースをねらえ（愛蔵版）」といった、時代を越えて語られる作品が含まれており、青年・ヤンキー系に寄りつつもコレクションとしての広がりを感じさせる構成です。

加えて、近年もファン層がしっかり存在する東方シリーズの漫画もあり、単なる懐かしの棚ではなく「好きなものを追いかけて増えていった結果の棚」だと伝わってくる内容でした。全巻揃っている作品もあれば途中巻が抜けているものもありましたが、まとめての評価になりやすい部分はジャンルのまとまりを踏まえつつ、単体で評価できるタイトルはきちんと拾い上げながら査定を進めさせて頂きました。

お客様の声・買取の様子｜査定2時間＋箱詰め2時間で半日で完了

査定当日は、お部屋の一室を片付けて十分なスペースを確保してくださっていたため、冊数が多くても作業が進めやすい状況でした。まずは本棚からジャンルごとに流れを掴みつつ、揃い状況・版の違い（単行本/文庫/愛蔵版）・日焼けやカバー状態などを確認。結果として冊数は多かったものの、査定自体はおよそ2時間ほどで完了しました。

その後は箱詰め・積み込みへ。13箱分となると、箱の重さのバランスや、車両への積載順も重要になります。雑に詰めると背表紙が傷みやすいので、できるだけ詰め方にも気を配りながら進め、こちらも2時間程度で完了。お伺いから約4時間ほどで本棚3つ分のお片付けが完了となりました。

「電話で色々聞いてしまったけれど、その場で詳しく説明してもらえて助かりました。土日のどちらか一日で全部片づけ難しいかなと思っていたので、その場で査定して現金で受け取れたのが本当にありがたかったです。」

作業後には「半日で全部片付くとは思ってなかった」と驚かれつつ、「一部屋空いたので引っ越し準備が捗ります」と、ほっとしたご様子で話されていたのが印象的でした。

高評価ポイント｜需要の高い単体タイトルとシリーズ性、ヤンマガKCの厚み

シリーズ・作者単位で評価しやすい作品が多かった点
「ミキストリ」「ゴッドサイダー」といった同一作者の複数作品が確認できたほか、「タフ」シリーズ、「荒くれKNIGHT」シリーズ、「サラリーマン金太郎」シリーズなど、揃っていれば評価が伸びやすい長編・シリーズ作品が複数含まれていました。全巻完備ではない作品もありましたが、シリーズとして一定の冊数がまとまっていることで、コレクション性を踏まえた評価がしやすい構成となっていました。
「静かなるドン」「宇宙兄弟」といった単体需要の強いタイトル
「静かなるドン」は巻数が多く、全巻で揃えるのが難しい作品として知られており、状態や揃い状況次第では単体でも需要が見込めます。また「宇宙兄弟」は幅広い世代に支持されている長期連載作品で、完結・まとめ読み需要が安定しているため、今回のコレクションの中でも評価の軸になりやすいタイトルでした。
ヤンマガKC系タイトルの厚み
「ビーバップハイスクール」「工業哀歌バレーボーイズ」「シャコタンブギ」など、講談社ヤンマガKC系の作品が複数含まれていた点も大きなポイントです。これらの作品は、当時リアルタイムで読んでいた世代が改めてまとめ読みしたいと探すケースが多く、ジャンルとして一定の需要が続いているため、まとまっていることで評価しやすくなります。
青年漫画・ヤンキー系に寄った明確なジャンル構成
全体のラインナップとして、青年漫画、特にヤンキー系・裏社会・アングラ系の比率が高く、コレクションの方向性がはっきりしていました。ジャンルが散らばりすぎていないため、「この系統を探している読者・コレクター」に向けて評価しやすく、まとめ評価が成立しやすい内容だった点も高評価に繋がっています。
東方シリーズ漫画の存在
東方シリーズについては、原作ゲームだけでなく二次創作漫画や関連書籍を集めるファン層が存在します。一般的な漫画と比べると流通は限られますが、探している人が明確にいるジャンルのため、今回も需要を踏まえてしっかりと評価させて頂きました。

全巻揃いではない作品も混在していましたが、単体で評価できる人気タイトルはきちんと拾い上げ、シリーズ性やジャンル性を活かせる部分については、需要を踏まえたまとめ評価を行っています。量が多い中でも「評価できるポイントが多かった」点が、今回のコレクションの大きな特徴でした。

漫画の需要とは？「静かなるドン」「宇宙兄弟」とヤンマガKCの強さ

漫画の買取で評価が伸びやすい要素として「作品自体の需要」「揃い状況」「版・シリーズの特性」の3つが存在します。今回のご依頼では、このうち特に分かりやすかったのが「静かなるドン」と「宇宙兄弟」の存在でした。

「宇宙兄弟」は、長期連載かつ幅広い読者層を持つ作品で、完結を追いかけたい層・まとめ読みしたい層が一定数存在します。今回、奥様が「完結を楽しみにしていたが電子書籍に切り替える」と話されていたのも象徴的で、近年は保管スペースや管理の手間から電子書籍へ移行する方が増えている一方で、「紙でまとめて読みたい」「本棚に並べたい」という需要も根強く残っています。

一方の「静かなるドン」は、作品の知名度と巻数の多さが特徴で、全巻で揃えるのが難しいタイトルのひとつです。そのため、揃い状況が良い場合や、状態が安定している場合は単体で評価に繋がりやすく、今回も重要な評価軸になりました。

そしてもうひとつ、今回のラインナップで目立ったのが「ビーバップハイスクール」「工業哀歌バレーボーイズ」「シャコタンブギ」などの昔のヤンマガKC系の厚みです。ヤンキー・不良・アングラといったジャンルは、時代を超えて一定のファン層が存在し、作品によっては「当時読んでいた世代が買い戻す」「改めてまとめて読みたい」という需要が発生します。タイトル単体の人気だけでなく、「同系統がまとまっている」というコレクション性が評価しやすいポイントにもなります。

余談ですが、「紙漫画と電子書籍、どちらがいいか？」というご質問をお客様とお話する事がありますが、体感としては今も「紙で読む漫画の方が好き」という方が多い印象です。ただ、今回のように引っ越しやスペースの都合が出てくると、電子へ移行する判断は現実的で、まさにその切り替えタイミングに出張買取をご利用頂くケースが増えています。